JRA藤田菜七子が騎乗停止明け2戦目で勝利!「ほぼ理想」と振り返る渾身のレースで見せた”思い切り”の良さ

「描いた位置より道中は少し後ろでしたが、ほぼ理想のレース。最後まで馬も頑張って伸びてくれました」

 福島第2レース3歳上500万下(ダート1700m)で、今年13勝目をあげた藤田菜七子騎手は、「デイリースポーツ」の取材に満面の笑みで応えた。

 デビュー以来、初となる騎乗停止処分を受け、復帰2戦目となった同レース。5番人気に支持されたシトロプシスに騎乗した菜七子騎手は、最後の直線を迎えると大外から一気にまくり、先を行く戸崎圭太騎手のカリーニョミノルをハナ差で交わして勝利。騎乗停止の影響を微塵も感じさせない見事な騎乗を見せている。

「今年、菜七子騎手はダートで積極的に逃げ、そのまま押し切るというレーススタイルが目立ちました。ですが、今回はきっちりと馬を抑えて差し切っています。馬群をさばく技術はまだ有力騎手には劣るでしょう。ですが、それならば”はじめから外で勝負”と割り切ったかのような騎乗ができる思い切りのよさは、今後も十分に武器になると思います」(記者)

 昨年はJRAとしては16年ぶりとなる女性騎手として、「藤田菜七子フィーバー」が巻き起こったものの、高い壁に跳ね返され続けた結果、いつしか沈静化。「人気先行」と彼女を揶揄する声も上がった。だが今年は、その評価を覆すかのように勝利を重ね、JRA女性騎手の年間最多勝利記録を20年ぶりに更新。菜七子騎手が、これからどれだけ記録を伸ばすことができるのかも注目されている。

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