JRA戸崎圭太、決死の「関西営業」実るか? 尻に火がついたリーディング2位の憂鬱
今年も年末に差し掛かり、騎手リーディング争いも白熱してきた。
現時点で1位は175勝をあげているC.ルメール騎手。これに165勝の戸崎圭太騎手、159勝のM.デムーロ騎手が続いている。
三つ巴の様相を呈しているが、中でも注目されているのは4年連続でのリーディングジョッキー戴冠を目指している戸崎騎手の動向だろう。
「昨年のリーディング争いは最後の最後までもつれましたが、12月に入って戸崎騎手が騎乗する馬の質が目に見えて向上。最終週は土日合計20鞍に騎乗して、騎乗機会5連勝も記録して1勝差でリーディング奪取しました。昨年同様、ラストスパートをかけることができれば、まだ逆転の目は出てきそうです」(競馬誌ライター)
今年の競馬も残すところ5週9日間。騎手リーディングに対して並々ならぬ意欲を見せてきた戸崎騎手だが、現在の差は10勝と決して少なくはない。それを戸崎騎手も実感しているのか、4年連続リーディングを達成すべく、これまであまり見せていなかった動きをしているという。
「戸崎騎手は、G1レースが開催される競馬場での騎乗よりも地方開催のレース、通称裏開催を優先することが度々ありました。ルメール騎手を逆転すべく、積極的にそちらへと参戦して行く動きに変わりはないようです。
さらに戸崎騎手は、関西の調教師にまでも売り込みをかけて騎乗馬の馬質向上を図ろうとしているそうです。戸崎騎手は美浦所属の騎手ですので、関東の厩舎が管理する馬に乗ることが中心。しかし、10勝差がついたことでいよいよ尻に火が着いたのか、なりふり構っていられなくなってきたみたいですね。
戸崎騎手のリーディングにかける執念には目を見張るものがありますが、一部の関係者の間からは『ここまでやるか……』と半ば呆れた声も聞こえてきますよ……」(現場記者)
有力騎手たちのとのバッティングを避けてまで、積み重ねた勝利で掴み取った “リーディングジョッキー”。これに本当の価値があるのだろうか?