「世界No.1」H.ボウマンがチャンピオンズカップ(G1)でも一撃!? 不遇の強豪グレンツェントも覚醒か
12月3日に中京競馬場で開催される「ダート王決定戦」チャンピオンズC(G1)。このレースに未完の大器グレンツェント(牡4歳、美浦・加藤征弘厩舎)が、G1初戴冠を目指して出走を予定している。
グレンツェントは一線級の実力を秘めながらも、機を逃した不遇の馬として知られている。昨年同馬は、怒涛の勢いで勝ち上がり重賞勝利まで収めるなど才能の片鱗を見せた。だが、昨年のチャンピオンズCを回避、今年は前哨戦の東海S(G2)を快勝するもフェブラリーSを見送るなど、2度もG1出走のチャンスを捨てている。
これで勢いを失ってしまったのか、その後グレンツェントはアンタレスS(G3)で1人気に支持されるも9着、平安S(G3)でも2人気ながら10着と立て続けに惨敗。敗戦後、放牧に出されていた。
グレンツェントは半年間の休養を11月のJBCクラシック競走(G1)で復帰。ようやく初挑戦となったG1では、最後に脚が止まってしまったものの5着。休養明けだったにもかかわらず、大舞台で一定の成績を残して復活の兆しを見せた。
次走こそ悲願のG1初制覇を達成したいグレンツェント。陣営も「よくなってきた。出来には不安がない」と次走のチャンピオンズCに対して自信をのぞかせているという。そしてさらに同馬に強い味方が登場した。先週のジャパンC(G1)でシュヴァルグランに騎乗し、同馬をG1初制覇に導いたH.ボウマン騎手が今週のレースで鞍上を務める予定だという。