「日本競馬史上最強馬」父系途絶えるか……エルコンドルパサーの後継・ヴァーミリアン種牡馬引退

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「初年度産駒であるノットフォーマルがフェアリーS(G3)を制するなどしたため、がぜん期待は高まりました。しかし、ノットフォーマルはそれ以後伸び悩んでしまい、現在でも1600万下を勝ち上がるのがやっとの成績。またそれ以外には目覚ましい活躍を遂げる産駒は誕生することはありませんでした。ほかにエルコンドルパサーの血を引く種牡馬として06年の菊花賞馬ソングオブウインドもいましたが、こちらもすでに種牡馬を引退しています。

 牝馬では昨年の宝塚記念(G1)を勝利したマリアライトや今年のコリアC(G1)を制したクリソライト、さらに新馬戦を圧勝したエリスライトらの母馬であるクリソプレーズがまだ頑張っているので、母系におけるエルコンドルパサーの血は今後も続きそうです。しかし、日本史上最強との呼び声高い馬の後継種牡馬がいなくなったという事実は、いささか寂しいものがありますね」(競馬誌ライター)

 通算11戦8勝2着3回という”全連対”の戦績を誇ったエルコンドルパサー。惜しまれつつ引退し、02年に7歳で突然の死を迎えたため、遺した産駒はわずかだった。そしてその産駒たちは、14年のトウカイトリックを最後にターフから去っている。

 今回のヴァーミリアンの種牡馬引退によって血統が途絶えてしまう可能性が増した点は否めないだろう。なんとか日本競馬の血統地図に残ってほしいものだが。

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