武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
「パドックなんか見ても、(馬券が)当たるわけないじゃないですか」
『武豊TV!』(フジテレビ)のジョッキー新年会の席で、そう同調したのは、こちらも1万5000回以上のレースに参加し、1100勝を上げている和田竜二騎手だ。さらには世界的な実績を誇るM.デムーロ騎手まで「(見ても)わかんないよ」と、まさかのパドック否定発言……。
一般的な競馬ファンよりも、遥かに馬に接しているスペシャリストたちに尽く否定されれば「パドック派」としては、ぐうの音も出ない展開である。騎手たちに言わせれば、パドックでは誰が見ても太っている馬や、逆にガレている馬の見極めができる程度だという。馬券を検討する上でパドックを見ることは、あまり意味がないということだろうか……。
「パドックを見ても『わからない』という武豊騎手と和田騎手、デムーロ騎手の3人ですが『自分が騎乗する馬』だけは例外なようで、馬体の太い細いだけでなく、その日の状態の良し悪しもはっきりわかるそうです。
他の馬と何が異なるのかというと、自分が騎乗する馬には普段から接しているため、その馬の個性をきっちり把握しているからとのこと。
競走馬の中には太く見せた方が走る馬や、見た目に元気がなくともそれが逆に落ち着きにつながる馬など様々なタイプがおり、その”見極め”ができていないとパドックで一目見ただけでは、本当に正確な情報は掴めないということのようですね」(競馬ライター)
では、素人がパドックで馬を見るのは、まったく無駄な行為……というわけでもなく、武豊騎手はパドックを予想に利用するのなら、1頭の馬を追いかけて「同じ馬をずっと見てたら良い」と話す。
確かにそれなら我々にも、何度か状態とレースの結果を比較することで、その馬の個性をある程度把握できそうだ。武豊騎手からすれば「こういった歩き方をしている馬がいい」という共通パターン的なものも存在しないという。すべてはそれぞれの個性を認識することが、正確な状態を把握する最善の道ということなのだろう。
ただし、1つだけ「例外」があるようだ。