中山記念(G2)ウインブライト陣営に「分裂」疑惑!? 世代屈指の「中山巧者」が満を持しての王道参戦も「方向性の違い」?
接戦の中で結果を残していることは評価できるが、一歩間違えれば共に着外に沈んでいてもおかしくはなかった。陣営も、その辺りを冷静に評価しているのだろう。前出の記者は「強敵が相手ですし、今回の戦いはこの馬が今後どういった路線を進むのか分岐点になりそう」と話すが、その上でもう1つ気になることがあるという。
「主戦の松岡騎手が今年まだ1勝止まりと、ここ最近イマイチ調子が上がってないんですよね。本馬とのコンビの中山金杯で2着した翌日に今年初勝利を上げるなど、幸先のいいスタートを切ったはずでしたが、それからJRAだけでも95連敗中……。2、3着はボチボチありますし、長く勝てないことも当然あります。ただ、前走は抜け出してからソラを使って敗れるなど乗り難しい馬で、ここは松岡騎手の手腕を期待したい相手関係だけに、やはり気にはなりますね」(同)
21日に美浦の南ウッドで行われた最終追い切りは、その松岡騎手が騎乗して好時計をマーク。動きを見る限り、それほど反動の心配はなさそうだ。例え陣営に”その気”がなくとも、ここで結果を出せば周囲が放っておかない。勝てば一躍、大阪杯の有力候補に躍り出ることになる。
最大の強敵ペルシアンナイトと得意の中山で戦うのは、昨年の皐月賞以来だ。あの時は結果だけ見れば完敗だが、着順ほど大きな差はなかった。
8着ながら、前を走っていたのはアルアインにペルシアンナイト、ダンビュライト、クリンチャー、レイデオロ、スワーヴリチャード、ファンディーナと錚々たるメンバー。得意の中山でなら「強い4歳世代」の中でもトップクラスの実力を秘めているはずだ。