【中山牝馬S(G3)展望】波乱の要素を多分に含むハンデ戦!トリッキーな中山コースを制するのは勢いか実績か?
実績面で考えれば有力なマキシマムドパリ(牝6、栗東・松元厩舎)の存在も忘れてはならない。ここまで重賞2勝を上げているだけでなく、昨年のエリザベス女王杯(G1)での4着があるように牝馬同士のレースでは結果を残してきている。連覇を期待されて挑んだ前走の愛知杯(G3)では一歩及ばずの3着であったが、トップハンデを課せられても直線で伸びてきたところを見る限り、やはり地力は高そうだ。今回もトップハンデとなるが、ここがラストランとなるだけに前走以上の状態での出走が予想される。自らの引退レースを勝利という最高の結果で締めくくることはできるだろうか。
この他、同じ条件となるフラワーC(G3)を勝利しているエンジェルフェイス(牝5、栗東・藤原厩舎)やローズS(G2)2着の実績があるカワキタエンカ(牝4、栗東・浜田厩舎)など、先行勢が有利と言われる中山競馬場の舞台があっていそうな馬にも注目したい。
なかなか人気通りの決着とはならない中山牝馬S(G3)。今年は重賞で結果を残し始めている新勢力の台頭か、すでに実績を残す実力馬の更なるタイトルの上積みか。春の女王決定戦にも繋がる重要なレースは10日(土)中山競馬場で15時45分に発走予定となっている。