「武豊×ラニに負けられない!」3歳ダートNo.1決定戦ユニコーンS(G3)にハイレベルなメンバーが集結
その伏竜Sで2着のグレンツェント(牡3歳、美浦・加藤厩舎)も当然巻き返しが図れる一頭だ。
デビュー戦の芝でこそ一息だったが、ダートに転向してからは未勝利と500万下を楽に連勝。伏竜Sではストロングバローズに及ばなかったが、ここと同じ東京ダート1600mの青竜Sを快勝して重賞の舞台でリベンジを狙っている。
その青竜Sで2着だったのがアルーアキャロル(牡3歳、栗東・新開厩舎)。
関西馬にもかかわらずデビュー戦、2戦目と今回の舞台となる東京1600mを快勝。その適性が買われて前走の青竜Sでも1番人気に推されたが、グレンツェントにハナ差及ばずの2着だった。東京1600mはデビューから4戦連続。経験と安定感ではこの馬から入るのも悪くない。
以上のように、今年のユニコーンSの有力馬はゴールドドリームがストロングバローズに勝ち、そのストロングバローズがグレンツェントに勝ち、そのグレンツェントがアルーアキャロルに勝ったという、なかなかわかりやすい構図になっている。
ただ当然ながら、この構図の通り決まるとは限らないのが競馬だ。
その時、その時で舞台やコンディションが異なり、何よりも彼らはまだ1度しか戦っておらず、それも全員が集ったのはここが初めて。従って、上位は拮抗した人気になるだろうが、誰が勝ってもおかしくない興味深いレースとなりそうだ。
ここで勝った馬が、翌月13日のジャパンダートダービー(G1)にて、東京ダービーを7馬身差で圧勝したバルダッサーレを筆頭とする地方馬、そしてもしかしたら海外帰りのラニとも決戦を繰り広げる可能性もあるだけに、非常に楽しみな戦いになるだろう。
ジャパンダートダービーに向かうJRA代表を決める一戦ユニコーンSは、19日(日)の15時45分の発走予定だ。