JRA「若手最有望」荻野極が「トンネル」抜ける! 目標「年間100勝」へ関係者評判も上々
苦しみぬいた末の勝利だった。
47勝をあげる活躍をし、2017年のJRA騎手ホープ賞に輝いた荻野極騎手。新進気鋭の若手騎手として、今年はさらなる躍進が期待されていた。
だが今年、荻野騎手は2月10日の京都競馬場8Rで勝利を上げて以降、約1カ月半もの間、勝ちに見放されてしまう。本人も「めっちゃ長い……」と先の見えないスランプのトンネルから抜け出せず、苦悩していたという。
敗戦を続けていた荻野騎手騎手だが、ついに先週24日、阪神競馬場5Rでアルゴセイコウに騎乗し、後続を最後の直線で突き放して2着と3馬身半差の圧勝を飾る。すると同日の12Rでもエイシンムーに騎乗して好位から抜け出し、2着に0.2秒差をつける快勝。これまでの不調がウソのように1日で2勝をあげた。
「昨年は比較的コンスタントに勝利を積み重ねていました。そのためここまで勝利が遠ざかった経験はあまりなく、本人も負けが込んでいることを相当気にしていたようです。久しぶりの勝利後は周囲の人たちに、『少し余裕ができました』『本当にほっとしました』など話してその余韻を噛みしめていましたよ」(現場記者)