武豊クリンチャー「代役」が三浦皇成騎手に決定! 天皇賞・春(G1)大抜擢となった三浦騎手の「長距離戦」と「京都」の実績は
23日、今週末の天皇賞・春(G1)で有力馬の1頭に挙げられているクリンチャーの「鞍上」が、騎乗停止の武豊騎手に替わって三浦皇成騎手になることがわかった。
「意外な選択」といっては失礼にあたるかもしれないが、やはりそう述べざるを得ないだろう。今年、3連覇が懸かるなど通算7勝を誇る「平成の盾男」武豊騎手の代わりにクリンチャー陣営が選択したのは、経験豊富なベテラン騎手ではなく、JRA・G1未勝利の三浦騎手だったのだから。
三浦騎手にとっても、まさに青天の霹靂だったのではないだろうか。というのも、三浦騎手はこの天皇賞・春の前哨戦の1つ大阪杯(G1)で、今回の大本命馬シュヴァルグランに騎乗してキャリアの浅さを露呈していたからだ。
本人が「今までのG1で一番、勝ちを意識している。しっかり責任感を持って乗りたい」と語っていたものの、レースは消極的な姿勢が目立っての13着大敗。元JRA騎手の藤田伸二氏から「積極性が足りなかったな……残念」とダメだしされるなど、周囲の評価が大きく下がった矢先での抜擢となった。
そんな三浦騎手にとっては、またとない”汚名返上”の大チャンスに違いない。
ただ、クリンチャー陣営も『サンケイスポーツ』の取材に「武豊騎手が乗れないことは残念ですが、三浦騎手で勝ちに行こうと強い気持ちでいます」と語っている通り、決して義理や人情だけで三浦騎手にチャンスを与えたわけでもなさそうだ。