武豊クリンチャー「代役」が三浦皇成騎手に決定! 天皇賞・春(G1)大抜擢となった三浦騎手の「長距離戦」と「京都」の実績は
「昨夏に、骨盤骨折による約1年の長期休養から復帰した三浦騎手は、今年になってフェブラリーSを6番人気のインカンテーションで3着、高松宮記念を10番人気のナックビーナスで同じく3着するなど、G1の大舞台で存在感を発揮していました。
ここ2年間はケガの影響もあって32勝、24勝と低迷していましたが、今年はすでに20勝。再び良かった頃の勢いを取り戻しつつあります。天皇賞・春でずば抜けた結果を残している武豊騎手から乗り替わりとあって、陣営にとって難しい選択だったと思いますが、興味深い人選をしたのではないかと思いますね」(競馬ライター)
ここで三浦騎手が一発大きな仕事を成し遂げれば、競馬界にとっても大きな話題になりそうだが、実際のところはどうなのだろうか。長距離戦は「騎手の腕が結果を左右する」と言われているだけに、経験が大きくものを言う舞台であることは間違いない。
ちなみに三浦騎手は2008年のデビュー以来、約10年間で「3000mを超える長距離戦」に16回騎乗。全体的な数字こそ[1.1.1.13]とパッとしないが、2011年にマイネルキッツで勝ったステイヤーズS(G2)が光っている。他にも一昨年にはフェイムゲームで、ダイヤモンドS(G3)を2着。長距離戦における実績が、まったくないというわけではなさそうだ。
ただし、関東所属の騎手ということもあって肝心の「京都実績」が寂しい。
京都競馬場では通算74回騎乗して、わずか1勝。トータル[1.2.3.68]は天皇賞・春の大舞台で大仕事をするには、やや心許ない数字と述べざるを得ない。なお天皇賞・春には2年前にファントムライトで初参戦し、15番人気の14着に終わっているだけだ。