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天皇賞・春(G1)ガンコ「覚醒」は伝説の名馬級!? 藤岡佑介騎手「宿敵」クリンチャーに学んだ”極意”で「武豊超え」の驚愕成績

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 障害練習を経て、芝の長距離戦を使われるようになったガンコは、一貫して番手から積極的な競馬を試みている。1000万下、1600万下を勝ち上がると、今年3月の日経賞(G2)では菊花賞馬のキセキらを退けて重賞初制覇を飾った。

 そんなガンコの快進撃を支えたのが、この頃から主戦に抜擢された藤岡佑介騎手だ。

 実はガンコに偶然が重なって覚醒したように、最近の藤岡佑騎手にも革命が起きていた。きっかけは今や因縁の相手となった、元相棒クリンチャーと挑んだ昨年の菊花賞(G1)だ。

 悲願のJRA・G1初制覇を目指す藤岡佑騎手にとって、7度目となるG1・2着となったこのレース。結果自体はまたも悔しいものだったが、クリンチャーの走りは藤岡佑騎手が従来持っていた「長距離戦のセオリー」をぶち壊したそうだ。

 これまで長距離戦ではポジションに拘り、少しでもスタミナを温存することを心掛けていた藤岡佑騎手。しかし、『東京スポーツ』の取材を受けたところ、クリンチャーの菊花賞は「京都の長距離のセオリーを考えると、あまりいいレースではなかった」という。

「常識では考えられないスタミナ任せの競馬。ああいう競馬で勝ちが見えたのは僕の中で衝撃的でした」

 と当時を振り返っている藤岡佑騎手。クリンチャーの能力も然ることながら「常識外れの菊花賞2着」は、これまで自分が築いてきた概念をすべて打ち壊したという。それが決して言葉だけでないことは、今年の藤岡佑騎手の長距離戦成績を見れば明らかだ。

 ちなみに昨年の藤岡佑騎手の2400m以上の成績は[1.3.3.17]。その中には本人にとって苦い思い出となったクリンチャーとの日本ダービーも含まれており、勝率0.042、連対率0.167、3着以内率0.292と、率直に述べて並の成績だ。

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