武豊「惜しい」!? JRA藤岡佑介「初G1制覇」ケイアイノーテックの強烈末脚
6日に開催されたNHKマイルC(G1)は、6番人気ケイアイノーテック(牡3 栗東・平田修厩舎)が、後方から大外一気の末脚で差し切り勝利。鞍上の藤岡佑介騎手とともにG1初制覇(馬は重賞初制覇)を達成した。
「行き脚がつかなかった」
勝利インタビューで藤岡騎手が語っていたように、スタートこそ無難なものの周囲のスピードについていけない形で、後方2番手からレースを進めることになったケイアイノーテック。
ただ、「災い転じて」ではないが、前を追いかける馬が多かったためか前半のハロンタイムが12.1 – 11.1 – 11.2 – 11.9とハイペースになり、後方有利の展開に。最後の直線では大外に持ち出してラスト200mから一気に加速。好位を抜け出したギベオン、追いすがるレッドヴェイロンを最後の最後で捉え、悲願の戴冠となった。
今年は京都記念(G2)をクリンチャーで制し、日経賞(G2)もガンコで制するなど32歳にしていよいよ本格的に輝きを放っていた藤岡佑騎手。しかし先週の天皇賞・春(G1)では3番人気ガンコで14着と期待を裏切っていた。
しかし今週は、5日の京都新聞杯(G2)をステイフーリッシュで制し、翌日にはG1初制覇を果たすという「騎手人生最高の週末」となった。全国リーディングも12位(5日時点)と気を吐いており、勢いはどうやら本物のようだ。
また、弟の藤岡康太騎手も、初G1制覇は2009年のNHKマイルC(ジョーカプチーノ)。兄弟揃ってというのは何とも縁のある話である。