JRA「サンデーサイレンスの血」が英・米G1を席巻の奇跡! ディープインパクト&ハーツクライ「ライバル関係」は世界規模に?

「ヨシダは、このあとはイギリスのレース、クイーンアンステークス(G1•芝1600m)へ向かう予定とのことです。いよいよ本格化してきて期待が高まっていますね。ちなみにヨシダという馬名は、ノーザンファーム代表の吉田勝己さんから取ったみたいです」(同ライター)

 そして、ディープインパクト産駒のサクソンウォリアーは、クールモアグループとエイダン・オブライエンが所有していた牝馬メイビー(父ガリレオ)を2013年に日本に繁殖として持ち込み、ディープインパクトと交配。15年春に日本のノーザンファームで生まれた仔がサクソンウォリアーで、10月にアイルランドのエイダン•オブライエン厩舎に入厩。2017年8月にアイルランドのカラ競馬場で新馬戦を走りデビュー勝ち。2戦目にしてべアスフォードステークス(G2)を重賞初制覇を達成。続けてイギリスのドンカスター競馬場で行われるレーシングポストトロフィー(G1)に出走し逃げ切り勝ち。無傷の3連勝で初G1勝ちを達成し、今年初戦となった英2000ギニーを制した。

「サクソンウォリアーは、このあと6月のイギリスダービー(G1•芝2400m)に向かうと思われます。ここを勝つようだとチャンピオンSや凱旋門賞も視野に入ってきますよ」(同ライター)

 偶然にもイギリスとアメリカの同日、G1制覇した2頭の馬の父の父がサンデーサイレンス。これまでタヤスツヨシ産駒やディープインパクト産駒がオーストラリアで走り活躍したという話はあったが、本場のイギリス、アメリカでサンデーサイレンスの血を受け継ぐ日本生産馬が、クラシックやG1戦線で活躍したという例はない。今回のこの同日勝利は、まさにサンデーサイレンスの血が海外のグレードレースを席巻していくというサインではないだろうか。そしてディープインパクト、ハーツクライによる、世界を舞台にした種牡馬としての名声を高めていく争いが始まるのではないだろうか。

 サンデーサイレンスの血を引く馬たちの海外制圧は、そう遠くはないかもしれない。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 11:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS