オークス(G1)「忘れな草組」を忘れるな? オールフォーラヴに期待できる理由はたくさん
20日、東京競馬場で開催される牝馬クラシックの第2弾オークス(G1)。今年は桜花賞馬アーモンドアイ、2歳女王ラッキーライラックの2強対決といわれることも多い。そんな中、その戦いに割って入ることを期待されているのが、遅れてきた新星オールフォーラヴ(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
今年の頭に遅いデビューを飾ったオールフォーラヴは、新馬戦を快勝した後にアルメリア賞へ向かった。レースでは最後の直線で外から先頭をうかがおうとしたものの、浜中俊騎手が騎乗するパンコミードがよれて同馬に激突。走行を妨害された形になったオールフォーラヴは、伸びを欠いて3着で入線。これさえなければ、さらに上位も狙えただけになんとも後味の悪い決着となった。
運が向かなかったものの一定の力があることを示したオールフォーラヴは、続いて忘れな草賞に出走。道中は中団に待機し、4コーナー手前から早めに進出を開始。直線で抜け出すと、猛追してきたライバルたちを抑えて勝利を収め、オークスへ向かうための賞金加算に成功していた。
「2戦目に斜行の不利さえなければ、無傷の3連勝でオークスに向かうことができたかもしれない逸材。デビューが今年の頭にまでずれこんでしまったため、実績こそ劣っているものの力は本物だと見ている関係者も多いみたいですね。使うレースも徐々に距離を伸ばし本番に備えていたようですので、台風の目となる可能性はあるでしょう」(競馬記者)