JRA藤田菜七子騎手「初G1」はアノ大物馬主の所有馬!? 通算31勝達成でG1騎乗OK「いつ」「どのG1」デビュー考察
無論、常日頃から藤田菜七子騎手をバックアップしている関係者も、史上初の女性騎手による31勝到達に”ご祝儀”を上げたいところ。だが、所属する根本厩舎には現在のところすぐにG1に出走できそうな馬がいない。他厩舎の馬となると、どうしてもオーナーサイドを納得させるのもなかなか難しそうだ。
「昨年末から中村剛士氏とエージェント(騎乗依頼仲介者)契約を結び、現在は個人馬主よりもサンデーレーシングやキャロットファームといった、クラブ系馬主からの騎乗依頼が増えており、騎乗馬の質が上がったことが31勝達成の原動力となったことは確かです。
ただ、いざ『G1騎乗』となると実績のない菜七子騎手では、多くの1口馬主が所有するクラブ馬に騎乗することは難しいでしょうね。実際に先月の段階では、中村氏の元にそういった話はまったくなかったそうです。あるとすれば、やはりG1に出走できるような有力馬を所有する個人馬主の”英断”でしょうね」(同)
そうなると可能性として、浮上してきそうなのが「コパノ」の冠名でお馴染みのDr.コパこと小林祥晃氏だ。
「昨年は19回に渡って騎乗依頼があり、菜七子騎手とは3勝2着3回と好相性でした。さすがに現役の重賞級の所有馬に騎乗することは難しいかもしれませんが、実は今年の2歳馬の出来が良いようで、G1を11勝したコパノリッキーと、高松宮記念(G1)を勝ったコパノリチャードを所有していた時以来の大きな手応えを感じているようです。
すでに地方所属馬では勝ち上がっている馬もおり、いずれは中央の重賞にも挑戦させたいとのこと。もしかしたら菜七子騎手にも騎乗依頼があるかもしれません」(競馬記者)