JRA「モズアスコットOP負け」騎手が「悔しさ」吐露……オーストラリア武者修行で一気の飛躍を
今年3年目、現在オーストラリアで活躍中の坂井瑠星騎手が、モズアスコットが安田記念を制覇する一週前の安土城ステークスに乗り、負けたことについて、自身のもつコラム内で騎乗内容を自己批判していた。競馬ファンの間では坂井瑠星騎手のその潔さに対して好感度が高まっているという。
能力の高さから安田記念を目指していたモズアスコットだったが、オープン入りした去年の11月以降、3走連続重賞を取りこぼして賞金を加算できなかったため、陣営は安田記念1週前の安土城S(OP)に出走し異例の連闘をかける作戦。ここを勝たなければ安田記念を除外されて出走できない可能性が高いので、当然必勝態勢である。そのジョッキーに坂井騎手が指名されたのだが、レースは1枠1番だったがスタート出遅れ、大外を回って2着敗退。レース後、ファンやマスコミの批判に晒されてしまったのは言うまでもない。騎乗依頼した矢作調教師も「騎乗がヘタだった」と発言したほど。
なんとか回避馬が出てくれたおかげでモズアスコットは次の安田記念に出走できたが、もし出られなかったらどれほど批判が続いていたことか。
「モズアスコットが連闘で安田記念に向かい、C.ルメール騎手で初重賞勝利ならびに初G1制覇すると『G1勝てる馬が、なぜ前走オープンレースを落としたのか?』と、またもや坂井騎手へのバッシングが再燃していましたね」(競馬記者)
今回、すこし時間が経ち、あらためてあの時どういう状況であったのかを、冷静に坂井騎手が競馬サイト「netkeiba」の自身のコラムで書いている。
自分なりにレースプランのパターンを考えて臨んだもののまさかの”痛恨の出遅れは、緊張で自分が少し硬くなっていたから”だと語る坂井騎手。