リアルスティール「引退」種子骨靭帯炎判明……名馬たちと繰り広げた激闘の血は次代へ
3日、2016年のドバイターフ(G1)を優勝するなどして活躍したリアルスティール(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)の右前脚の種子骨靭帯炎が判明した。
この故障を受け、馬主であるサンデーサラブレッドクラブは、同馬の現役引退を決定。これに併せて、来春から社台スタリオンステーションにて種牡馬入りすることをも発表された。
3歳時、皐月賞(G1)ではドゥラメンテ、菊花賞(G1)ではキタサンブラックの前に涙を飲み、ともに2着に終わったリアルスティール。古馬になってからは、ドバイターフでの勝利を収め、さらに天皇賞(秋)ではモーリスに次いで2着に入線するなど一線級の馬たちと互角に渡り合う活躍を見せていた。
今年はドバイターフで3着に入線。帰国後は国内G1初制覇を目指して安田記念(G1)に参戦するも15着とまさかの惨敗。今後の巻き返しが期待されていたのだが、無念の引退となってしまった。
しのぎを削ったライバルたち同様、リアルスティールも種牡馬として活動することになった。産駒の誕生を心待ちにしたい。