JRA小牧太騎手「検査結果」復帰の見込みは? 阪神・糸井嘉男外野手とリハビリ「共闘」誓う?
落馬事故当初、肋骨骨折や肺気胸の疑いという共通点から、一昨年の三浦皇成騎手と比較する声もあった。だが、他にも腎損傷や骨盤骨折があった三浦騎手とは異なり、小牧騎手が肋骨骨折や肺気胸の他に大きな故障を診断されなかったのは、不幸中の幸いといえるだろう。
あくまで一般論に過ぎず、折れ方や程度にもよるが、骨盤骨折は約1カ月程度で骨自体は回復する模様。アスリートになると、全治1カ月程度で復帰した例もあるようだ。2015年には田辺裕信騎手が落馬によって肋骨を骨折したが、約3週間程度で復帰している。
しかし、小牧騎手の場合は肋骨骨折5本で7カ所と診断されており、つまり1本で2カ所以上骨折している骨があるということだ。この場合、当然回復は遅れる可能性があり、肺気胸の症状や50歳という年齢を考慮すれば、さらに長期休養を強いられることもあり得る。
とはいえ小牧騎手は、トレーナーから「50歳を迎えてなお進化している」とお墨付きをもらったほどの肉体の持ち主だ。
長女ひかりさんも「父はなんせ超人なので(笑)、びっくりするくらいの回復力を見せてくれると思います」とコメント。本人も以前から「馬に乗っていて『しんどいな』と思うことは一切ない」と豪語している。
『太論』で掲載された写真で小牧騎手が手にしているスポーツ紙には、奇しくも阪神タイガースの「超人」糸井嘉男外野手の骨折報道が……。かつて、甲子園と同じ兵庫の園田競馬で鍛え上げられた超人ぶりに期待し、小牧騎手の1日でも早い復帰を祈りたい。