【徹底考察】弥生賞(G2)リオンディーズ「もう一度、誰が”最強”なのか思い知らせる必要がある」
【血統診断】
母シーザリオが日米オークス馬。兄エピファネイアが菊花賞馬と日本でも屈指の良血。すでに同距離の新馬戦を勝っていることもあるが、血統からも弥生賞への距離不安は皆無。兄とは父が異なり、マイルのG1を勝っていることからも父シンボリクリスエスの兄よりスピードに寄った配合だが、母の血が重厚で3000mの菊花賞でも心配ないと考えられる。
血統から伝わる底力も十分で欠点らしい欠点もない。強いて挙げるなら父キングカメハメハの牡馬は晩成傾向が強く、現時点でも能力は高いものの成長途上で、思わぬもろさを出してしまう可能性が潜んでいることくらいか。
≪結論≫
血統やポテンシャルから、不安らしい不安はない。メンバー構成を鑑みても、ここで大きく崩れることはないだろう。レース展開や仕上がりによっては、圧勝まであってもおかしくはない。先月の10日に帰厩を済ませており、順調な調整が重ねられていることからも体調面に不安もないと見る。
ただ、当然ながら目標はまだ先で、ここで無理をする理由は何もない。他馬がつけ入る隙があるとすれば、まさにトライアルならではの事情に尽きるか。そこまで器用なイメージはないが、中山コースでも問題はないはず。また、キャリア2戦とも外枠からの競馬だったので、内で揉まれた時にどうか。
クラシック戦線を盛り上げるためにも順当なスタートを期待したい。