ドゥラメンテ「競走能力喪失」で引退決定……次代に血をつなぐ使命に
26日の宝塚記念2着後、故障発生した昨年の2冠馬ドゥラメンテ。ファンの不安は的中し、引退することが発表された。
宝塚記念2着後、左前肢ハ行が明らかとなった同馬。その後の診断で「競走能力喪失」と診断され、引退することが決まった。
昨年の皐月賞での豪快な大外一気、日本ダービーでの危なげないレコード勝利は非常にインパクトが強く、国際的にも高い評価を受けていた。しかしその後骨折、休養。今年の中山記念で復帰勝利を飾るも、ドバイ遠征では海外の強豪に完敗、真価の問われた宝塚記念でも牝馬マリアライトに屈するなど、最後は思うような結果を残せない形となった。
ただ、全レース連対は立派の一言で、社台グループが生み出してきた最高の血筋が結集された馬としての面目は保った形での引退だ。今後は種牡馬となり、その血を次代に伝える使命に生きることとなる。
サンデーレーシング代表の吉田俊介氏は「予後不良という最悪の事態も想定しました。競走馬としては無理だけど、種牡馬にするメドは立ちました。素晴らしい血統で種牡馬入りは義務だと思っていました」とコメントしている。