JRA「超良血」ソルドラード出陣! 兄レイデオロに続く「大器」が種牡馬ロードカナロアの「運命」を決める理由
4日、新潟競馬場で昨年のダービー馬レイデオロの半弟ソルドラード(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が堂々のデビュー戦(芝1600m)を迎える。
2つ上の兄は、昨年のダービー馬レイデオロ。この春はドバイシーマクラシック(G1)で敗れるなど未勝利に終わったが、未だ掲示板を外したことがないトップホースだ。秋にも王道路線での活躍が期待されている。
また1つ上の兄レイエンダは昨夏のデビュー戦快勝後、骨折により約10カ月の長期離脱を余儀なくされたが、復帰後に連勝。デビューから無敗のまま秋を迎え、兄以上の素質と評判の大器だ。
そんな偉大な兄を持つソルドラードもまた、類稀なる素質の持ち主。育成時代を過ごしたノーザンファーム空港でも、数多の超良血馬の中で「素質は、かなりいいモノがある」と極めて高い評価を受けていた。
その評価は美浦トレセン入厩後も変わらず、管理する藤沢和雄調教師ら陣営も「良い馬ですよ」と絶賛。1週前追い切りでは坂路で4ハロン54.7秒、ラスト12.3秒と、その評価に違わぬ上々の動き。古馬1000万下のピックミータッチを相手に先着を果たしており、初戦から臨戦態勢は整っているとみるべきだ。なお、鞍上は両兄の主戦C.ルメール騎手が務める。
「父がキングカメハメハから、ロードカナロアに替わったので、レイデオロやレイエンダとは違ったタイプになりそうです。姉でダイワメジャー産駒のティソーナという馬が短い距離で活躍しており、ソルドラードも似たようなタイプになるかもしれません。
ソルドラードの血統で目立つのは、やはり3代母にあたる(ディープインパクトの母として知られる)ウインドインハーヘアですが、2代母のレディブロンドはスプリンター、母のラドラーダはマイラーで、この馬も本質的にはマイルあたりが良さそうです」(競馬ライター)