【小倉記念(G3)展望】武豊トリオンフ、ストロングタイタン、そして……!? ハンデを課せられた3頭による争い、一筋縄ではいかない夏重賞を制するのは


 小倉大賞典(G3)を制しているトリオンフ(セ4、栗東・須貝厩舎)が、夏の小倉記念(G3)の制覇も目指す。3連勝で重賞制覇を達成すると春には大阪杯(G1)に出走し、初めてのG1挑戦も経験。結果は8着も4コーナ付近では先頭に並びかける見せ場を作るなど今後に向けて期待が持てる内容だった。2走前の新潟大賞典(G3)は4着、前走の鳴尾記念(G3)でも2着に入るなど安定したレースぶりを見せたが、宝塚記念(G1)へは出走せずこちらを選択。陣営としては勝利の可能性が高い小倉競馬場での重賞2勝目を狙ってきているようだ。トップハンデタイとなる57㎏での斤量は、新潟大賞典(G3)での4着が最高着順となっていることには多少の不安があるが、鞍上の武豊騎手がうまく乗りこなすことができれば圧勝もあり得る。

 マイネルサージュ(牡6、美浦・鹿戸厩舎)の追い込みにも注意したい。2走前に同じ小回りコースの福島民報杯(OP)ではレース中盤からポジションを上げていくとアガリ最速を記録して差し切り勝ち。前走の七夕賞(G3)でも同様の競馬で追い込むと、先行有利と言われるコースで僅差の2着に迫った。小倉競馬場も直線の短い先行勢有利の展開となることが多いが、レース中盤から動いて速いアガリを使うことができればチャンスは十分にありそうだ。近2戦の充実ぶりは今回の出走メンバーでも上位となるだけに一発があっても不思議はない。

 このほかでは昨年のこのレースの2着馬であるサンマルティン(セ6、美浦・国枝厩舎)や、重賞の常連となっているがハンデに恵まれたレイホーロマンス(牝5、栗東・橋田厩舎)なども有力で楽しみな存在だ。

 サマー2000シリーズ第3戦となる小倉記念(G3)は、荒れる傾向が強い小倉の名物ハンデ重賞となっている。今年は実績面で考えればやや抜けた印象の3頭が人気を集めそうだが、どのような結果となるだろうか。注目のレースは5日(日)15時35分に小倉競馬場で発走予定となっている。

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