札幌記念(G2)サクラアンプルール「いつも人気しない」理由……豪華メンバーも不安馬だらけでここも結局馬券内?
2戦目は中山3月の日経賞(G2)。このレースから鞍上は田辺騎手。後方集団前目を追走。4角手前からサクラアンプルールとチェスナットコートが並んで大外を急襲。2頭で前にいた馬を抜いていったが先頭のガンコには届かず3着。操縦性と反応の良さは前走以上に発揮したが、競り合いでグイッと前に出る意地と根性に不安も感じられた。ただし、チェスナットコートとは2キロの斤量差があった。
3戦目が函館記念。2枠3番、田辺騎手サクラアンプルールは内々で我慢できることも証明した。4角手前からじわっと外に持ち出し、直線鋭く伸びたがエアアンセムには半馬身届かず2着。エアアンセム藤岡佑介騎手の好騎乗に負けたと言っていい。
このように今年3戦、サクラアンプルールはすべて好走。4着、3着、2着と着実に着順を上げている。金成厩舎陣営は函館記念時「ハンデは重いし休み明け、狙いは次の札幌記念」としていた。万全の仕上げで札幌記念に出走すれば2年連続優勝がないとは言えない。競り強くない面を出せば2着、3着が狙いかもしれない。
しかも、超豪華メンバー集結とあってまたしてもサクラアンプルールは大した人気になりそうもない。穴党にとっては実においしい馬だ。ところで、超豪華メンバーと言ってもその内実はどうなのか。
G1馬3頭のマカヒキ、ネオリアリズム、モズカッチャンは近走成績がパッとせず、その上休み明け。G1馬以外で人気になるのがミッキースワローとサングレーザー。どちらも未知の魅力はあるが、真の実力には不透明感もある。メンバーは豪華であっても、好走に疑問が残る点も少なくない。
サクラアンプルールについては、もう1つ注意しておきたいことがある、昨年の札幌記念は2着が12番人気ナリタハリケーン。今年の函館記念は3着が13番人気エテルナミノル。サクラアンプルールが好走するとき2着、3着の大穴に要警戒だ。