JRA札幌記念ゴーフォザサミット「トラブル」を吉に変える!? 3歳世代の「実力」指標に
19日にはマカヒキやネオリアリズム、モズカッチャンといったG1馬らも出走する真夏の祭典・札幌記念(G2)が札幌競馬場で開催される。例年以上に好メンバーが揃う一戦となるが、そんな中、密かに注目を集めている1頭がゴーフォザサミット(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だろう。
ゴーフォザサミットは、今年の春はクラシック戦線で活躍。ダービートライアルの青葉賞(G2)では2分24秒4という好タイムを記録し、2着のエタリオウに2馬身差をつける完勝。日本ダービー(G1)へ向けて大きな期待を集めていたものの、本番では7着と無念の結果に終わっていた。
敗戦後、ゴーフォザサミットは休養に入るのかと思われていた。だが、レース後に招待をされていたベルモントダービー招待S(G1)に向かうことを表明。管理する藤沢和調教師も「落ち着きがあって、輸送も影響しないタイプ」と語るなど海外遠征に前向きだった。
ところが、「貨物機のトラブル」が発生。この故障した機体以外で輸送する場合は韓国経由になるため、馬への負担を考慮した結果、陣営は渡米断念を決定した。
「ベルモントダービー招待Sを回避後、夏は休養に当てて秋の毎日王冠(G2)から始動すると言われていましたが、陣営は秋までに1戦挟むことを決断したようですね。
渡米断念するなどドタバタに巻き込まれているゴーフォザサミットですが、藤沢調教師は取材に対して『ずっと調教していた』と順調にきていることをアピール。休み明けですが、札幌記念で好走して秋に向けてはずみを付けたいところでしょうね」(競馬誌ライター)