元JRA藤田伸二氏が大井・的場文男7152勝「そりゃ、その歳までやってりゃ……」武豊も崇拝する記録を侮蔑
まるで誰にでもできると言わんばかりの言いように、ネット上では多くの疑問が集まっているようです。元一流騎手の藤田氏なら、これだけ多くの勝ち星を上げることが如何に大変か、よく理解されていると思うのですが……」(ライター)
この藤田氏の発言に、ネット上の競馬ファンからは「この発言にはがっかり」「騎手って楽な仕事なんですね」「わかってねーな」「子供の発想」などの批判が噴出。中には藤田氏が現役時代に受賞し、代名詞にもなっている特別模範騎手賞にかけて「どこが特別模範騎手なのか」という痛烈な発言もあった。
JRA通算1918勝を上げた藤田氏が一流の騎手だったことは誰もが認めるところだが、その引退時期は43歳と一流の騎手としては早期。
本人曰く、引退した理由は「エージェント(騎乗仲介者)が支配する競馬界に嫌気が差した」というもので、一定の正当性は窺える。だが、要は「会社の体制に嫌気が差して辞めたサラリーマンと同じ」という意見もあり、今なお競馬界に対して発言力のある藤田氏だが、今回の主張は少々説得力を欠いているのかもしれない。
述べるまでもなく、騎手は危険な職業だ。快挙を達成した的場騎手も『東京スポーツ』の取材に「腎臓と脾臓が真っ二つに割れ、本当に死にそうになった」と過去の大ケガを振り返っている。7時間に及ぶ緊急手術を受け、集中治療室から2、3日出られなかったそうだ。
一方の藤田氏も現役時代には、何度もケガをした経験があるはずだ。肉体的な疲労も含め、毎日のように馬に乗れる分、その大変さも理解しているはずだが……。いずれにせよ、祝福ムードに水を差す残念な発言だった。