【キーンランドC(G3)展望】サマースプリントシリーズ第5戦!札幌でのスプリント戦を制するのは?
今年の夏競馬で活躍が目立つ3歳馬からはダノンスマッシュ(牡3、栗東・安田厩舎)に注目したい。1番人気となったファルコンS(G3)では出遅れが響いてしまい、直線で伸びを欠いて9着と期待を裏切った。その後、アーリントンカップ(G3)では5着、NHKマイルC(G1)は7着と結果が出せていなかったが、距離短縮して挑んだ前走の函館日刊スポーツ杯(1600万下)では、好位追走から直線で難なく抜け出し久しぶりに勝利した。重賞に戻り相手関係が一気に強化されるが、初めての洋芝、スプリント戦のどちらにも適性を示しただけにチャンスは十分ありそうだ。前走よりも軽い斤量53㎏での出走も魅力的で重賞制覇の大きな原動力となりそうで距離短縮により見出したスプリント戦線で活躍することはできるだろうか。
ナックビーナス(牝5、美浦・杉浦厩舎)はまだ重賞未勝利だが常に上位争いに絡んでいるだけに、そろそろ勝利が欲しい。前走の函館SS(G3)では勝ち馬から0.1秒差の3着に入る差のない競馬をみせている。叩き2走目で迎える今回は上積みが期待でき、前走以上の結果を目指すにはうってつけの舞台。2走前の高松宮記念(G1)はそれほど注目されていなかったが、0.1秒差の3着に入る好成績を残しており一昨年の同レースでの成績が12着だったことを考えればこの1年の充実ぶりは凄まじい。3年連続での出走となるこのレースで悲願の重賞初制覇を飾りたいところ。
このほかでは函館SS(G3)出走組のヒルノデイバロー(牡7、栗東・昆厩舎)、タマモブリリアン(牝5、栗東・南井厩舎)や2走続けて実力を出し切れていない印象のペイシャフェリシタ(牝5、美浦・高木厩舎)などに注目したい。
サマースプリントシリーズのタイトル争いの他に秋のスプリンターズS(G1)を目指す有力馬の出走が多い今年のキーンランドC(G3)は見どころが多そうだ。北海道で行われる高速決着となる可能性が高いレースは26日(日)15時35分に札幌競馬場で発走予定となっている。