JRA秋華賞(G1)武豊「25年前の屈辱」再現に燃える!? “低レベル”ローズS覇者カンタービレは「第2のホクトベガ」になれるか
春の桜花賞、オークスで掲示板を確保した馬の内、桜花賞4着のトーセンブレスしか出走していなかったのだから、極めて異例のケースといえるだろう。ちなみにローズSにオークスの1着から3着馬が1頭もいなかったのは1993年以来、25年ぶりだ。
実はその1993年の牝馬クラシックもまた、今年のアーモンドアイのように三冠を懸けた「主役」がいた。それこそが春の2冠を制したベガと、その主戦の武豊騎手である。それも今年のアーモンドアイと同じように、トライアルをパスしてオークス以来のぶっつけ本番だった。
だが、勝ったのは後に「砂の女王」としてドバイワールドカップ(G1)にも出走するホクトベガ。「ベガはベガでもホクトベガ!」という実況は、今でも競馬ファンの間では語り草になっており、武豊騎手にとっては牝馬三冠に最も迫った瞬間だった。
「カンタービレが勝った今年のローズSは、25年ぶりにオークスの1着から3着馬が不在だったことでレベルが疑問視されています。ですが、皮肉なことに1993年のベガの牝馬三冠を阻んだホクトベガは、今年と同じようにレベルが疑問視されたローズSで出走権を掴んだ馬でした。
武豊騎手にとって、ベガは桜花賞を『自身のベストレース』に挙げるほど思い入れのある存在。寸でのところで牝馬三冠に導けなかったのは悔しい記憶でしょうね。