JRAルメール「重賞6連勝へ」スワンS(G2)モズアスコットでまずは5連勝? 状態は……

 土曜日に行われるG2スワンS(京都、芝1400m)、今年の安田記念を制したモズアスコット(栗東・矢作芳人)がここから始動する。当時は重賞未勝利ながら安土城S(2着)から連闘で挑みG1を制した実力馬であり、始動戦のここでも断然人気となることが予想されている。

 ということで馬も当然注目されているのだが、負けず劣らず注目されているのはその鞍上、C.ルメール騎手だ。先週終了時点で169勝と2位に43勝差をつけ全国リーディングトップ、誰もが知る実力の高さを持っているが、更に驚くべきは勝負強さだ。

 今月の重賞勝利を振り返ると、6日サウジアラビアロイヤルC(グランアレグリア)、13日府中牝馬S(ディアドラ)、14日秋華賞(アーモンドアイ )、20日富士S(ロジクライ)そして21日菊花賞(フィエールマン)と5勝、ディアドラから続く重賞連続勝利で見ると先週で4連勝に伸ばしておりまさに絶好調。毎回のように勝利ジョッキーインタビューを受けている。

 この重賞連続勝利記録の最多は武豊騎手(98年)の6連勝だが、スワンSの後ルメール騎手が重賞に騎乗するのは翌日の天皇賞・秋でのレイデオロ、こちらももちろんチャンスがあり、もし土日で勝利となると武豊騎手の記録に並ぶことになる。

 今年のスワンSも登録13頭とやや寂しい頭数、G2にしてはメンバーが薄い感もある。目標は秋の大舞台とはいえ、モズアスコットもここでは負けられない。58キロの斤量を背負わされるのも鍵となりそうだが、前走の安田記念勝ちも58キロであったこともあり、やはりここでは軸にせざるを得ないか。

 休み明けということでここまでの調整過程を振り返ると、1週前にはルメール騎手自身が調教に跨っており、坂路で4F52.1をマーク、鞍上も絶賛していたという情報が入っている。

 前述の通り、目標はまだ先の馬。管理する矢作師も「いずれ世界で戦う馬」と述べているようにこの先の展望は計り知れない。まずはここで絶好調の鞍上とともに前哨戦を突破といきたいところだ。

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