JRA勢ディアドラ「香港C(G1)」で名馬の仲間入り? 日本大将格が有利な理由
9日にシャティン競馬場で開催される香港国際競走。今年はファインニードル、リスグラシューなど日本調教馬が9頭参戦を予定しており、世界の強豪としのぎを削る。その中でも勝利が期待されるのが、メインの香港カップ(G1・芝2000m)に出走を予定しているディアドラ(牝4歳、栗東・橋田満厩舎)だ。
昨年の秋華賞馬ディアドラは今年の春にドバイターフ(G1)で3着と善戦。夏には国内復帰戦となったクイーンS(G3)を2着に3馬身差をつけて快勝し、続く府中牝馬S(G2)では後にエリザベス女王杯(G1)を勝つリスグラシューに競り勝つなど、G1競走勝利こそないものの好走を続けている。
「府中牝馬Sはエリザベス女王杯の前哨戦ですが、管理する橋田調教師は『外回りが苦手なので、エリザベス女王杯は使いません』とハッキリと断言し、香港カップへの挑戦を早々に明言していました。確かに同馬は京都競馬場の芝2200m外回りで行われた昨年のエリザベス女王杯で12着、同じ舞台で開催された今年の京都記念(G2)でも6着に終わっています。相性はいいとは言えないですね。
挑戦する香港カップは昨年の覇者・タイムワープ、宝塚記念2着のワーザー、そして日本からは天皇賞・秋で2着と好走したサングレーザーなどが参戦予定。一筋縄ではいかないでしょうが、鞍上は絶好調のC.ルメール騎手が務めますし、チャンスはあるはずです」(競馬記者)
ブックメーカー各社の同レースのオッズではディアドラは上位に置かれており、英大手「bet365」では3.5倍の2番人気となっている。