JRA川田将雅「不運」絶好調ファインニードル惨敗の「裏」実力だけでは勝てないのも競馬か
9日に香港・シャティン競馬場で行われた香港国際競走4レース。日本からは計9頭が参戦し、香港カップでディアドラ、香港ヴァーズはリスグラシュー、そして香港マイルでヴィブロスがそれぞれ2着。日本競馬は8年ぶりに海外G1未勝利に終わった。
勝利まであと一歩届かず涙を飲んだ日本勢。それでも全力を出し切っての敗退ならば悔いもないだろう。だが、今回は思わぬトラブルが遠因となり、本来の力を発揮できずに終わってしまった陣営もいる。それが香港スプリントに挑戦した川田将雅騎手のファインニードルだ。
レースでは3番人気に支持され、上位進出も期待されていたファインニードル。だが、本場がゲート入りを終えたあと、地元馬ピンウースパークがゲート入りを拒否。関係者たちが何度もゲート入りを促すも、指示に従わず最終的に出走取消となってしまった。
「その後、スタートしたファインニードルは4、5番手で追走。最後の直線で外に出されるも、いつもの切れ味鋭い末脚は不発。8着に終わりました。
レース後、川田騎手は沈痛な面持ちで、馬の状態は前走のスプリンターズS以上だったと語ったものの、このトラブルの間、ゲート内で『あまりにも長いこと待たされすぎて』しまったがために、『色々を手は尽くしたんですけど、どうしても気持ちを失ってしまいました』と、この影響をもろに受けたと告白しています。
言葉を選びに選んだキレのないコメントからも悔しさがにじみでいるような気がしますね。本当に運がありませんでした。もし万全であったのならば、と考えてしまったのではないでしょうか?」(競馬記者)
ファインニードルは高橋義調教師も『全体的に理想的な状態』と太鼓判。それほどにまで状態が良かったため、川田騎手の悔しさもひとしおだったのだろう。
「また来年頑張りたい」と高橋忠調教師は来年の挑戦も示唆。2019年こそ、このコンビの真の実力を発揮してもらいたいものだ。