JRA朝日杯FS「ルメール劇場」閉幕へデムーロが燃える!? 牡馬代表アドマイヤマーズが「大化け」する理由
「デイリー杯2歳Sの時は休み明けで+12kgだった分、勝負所でややズブい面を見せました。それで一度はメイショウショウブに前に出られましたが、一叩きされた今回は追い切りから動きに鋭さを感じさせていますし、変わってくると思いますね。
父のダイワメジャーは影響力の強い種牡馬として有名ですが、この馬は典型的なダイワメジャー産駒。強力な先行力がある分、切れ味に不安があるといったタイプで、前走のような超スローペースの”よーいドン”は逆に苦手。結局、最後は差し返して3/4馬身差で勝ちましたが、友道調教師も『あの差は詰まらないよ』と自信を見せていました。厳しいペースの持続力勝負になった方が、この馬はより活きると思いますね」(競馬記者)
今年のデイリー杯2歳Sと阪神JFを共に2番手から競馬したメイショウショウブは、1000m通過が61.5秒の超スローペースだった前者では2着に粘れたが、1000m通過が59.1秒だった後者では最後の直線で失速……。
だが、デイリー杯2歳Sの最後の直線で差し返したアドマイヤマーズは、逆にペースが上がることでパフォーマンスが上がる可能性があるというわけだ。
「ここまで少頭数の楽な競馬しかしていないという点が不安視されていますが、後ろから行く馬ならともかく、アドマイヤマーズは前に行く馬ですから大きな問題はないと思います。陣営が『前走はペースが遅すぎてハナに立っただけ』と話している通り、逃げへのこだわりがない馬。自在性もこの馬の大きな強みだと思いますね。
グランアレグリアは強いですが、アドマイヤマーズもここでもう一段”化ける”かも。今の段階なら逆転はあると見ています」(同)