JRAホープフルS(G1)サートゥルナーリア「最大の敵」は2歳王者!? アドマイヤマーズとのM.デムーロ「争奪戦」勃発か
「あの緑ゼッケン(2歳馬のゼッケン)は、何だ!?」
競馬史に名を残す名馬たちは、得てして特別なストーリーを有しているものだが、この馬の”伝説”もすでに幕を開けているのかもしれない。28日に中山競馬場で開催されるホープフルS(G1)。今年の主役を務めるのは、話題の超良血馬サートゥルナーリア(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。
毎年、数多くの超良血2歳馬がデビューする競馬界。母に日米オークスを制したシーザリオ、兄に2頭のG1馬がいるサートゥルナーリアは、その中でもトップクラスに数えられる一頭だったが、本馬が”群を抜いた”のはデビュー戦を迎える直前の追い切りだった。
すでに年上の古馬を煽るなど、2歳馬離れの走りを見せていたサートゥルナーリアだったが、この日も1600万下で好走を続けている(当時)クリアザトラックと、中山牝馬S(G3)の勝ち馬トーセンビクトリーを置き去りにする圧巻の動き。
これだけでも新馬戦は「確勝級」といえるかもしれないが、事件が起きたのは、その直後だった。同じように併せ馬を置き去りにした昨年のマイル王ペルシアンナイトと偶然”併せ馬”になったのだ。
最終的には1馬身ほど遅れたものの、当時のペルシアンナイトは安田記念(G1)出走が控えていた状況。コンディションのピークに向けて調整されていたマイル王に、デビューすらしていない2歳馬食い下がったため、周囲の関係者から「あの緑ゼッケン(2歳馬のゼッケン)は、何だ!?」という驚きの声が上がったというわけだ。