JRAホープフルS(G1)サートゥルナーリア「最大の敵」は2歳王者!? アドマイヤマーズとのM.デムーロ「争奪戦」勃発か
そんなエピソードもあって単勝1.1倍でデビュー戦を迎えたサートゥルナーリアは、先週の朝日杯フューチュリティS(G1)で5着に善戦したディープダイバーを子供扱いして圧勝。続く、萩S(OP)でも、ほぼ馬なりのまま単勝1.2倍の人気に応えている。
「兄に2歳王者になったリオンディーズがいる血統ですが、陣営はデビュー前から『完成度はこちらの方が上』と評価していましたね。
一昔前までは来年のクラシックで本命になるような馬たちは秋デビューが定番でしたが、近年は今年のダノンファンタジーやアドマイヤマーズのように早期デビュー馬が、そのまま活躍している姿が目立ちます。すでに『古馬のような馬体と動き』と非常に高い完成度を誇るサートゥルナーリアは、そんな時代の象徴的な存在ですね。
今後の伸びしろはわかりませんが、だからこそ逆にこの時期のアドバンテージは大きいと思いますよ」(競馬記者)
この「大器」に誰よりも大きな期待をかけているのが主戦のM.デムーロ騎手だ。
デビュー戦をノーステッキで圧勝した際「力が全然違ったね。将来性は高いよ」と相棒を絶賛したデムーロ騎手。萩Sで連勝を飾った際も「彼との出会いをくれた皆様に感謝して、今後も戦いたい」と、早くも来年クラシックのパートナーとして考えていることは確かだ。
12月になってチャンピオンズC、朝日杯FSとG1・2勝を上げ好調モードに突入しているデムーロ騎手だが、実は11月のJBCレディスクラシック(G1)で2着してからは6週連続G1で馬券圏内を確保するなど、大活躍だった昨秋を彷彿とさせる騎乗ぶりだ。そんな絶好調男にとって圧倒的なスケールを誇るサートゥルナーリアは、まさに鬼に金棒に違いない。