JRA福永祐一「的確助言」で自滅!? 川崎記念(G1)で元相棒にふっとばされた……
30日に行われた川崎記念は和田竜二騎手のミツバ(牡7歳、栗東・加用正厩舎)がうれしいG1初制覇。最後の直線で、ケイティブレイブ、オールブラッシュの間にできた隙間に馬体を入れて、さらにそこから抜け出して勝利を収めている。
レース後、和田騎手は「直線は狭いところに突っ込んでしまいましたが、馬がよく頑張ってくれました。馬に感謝したいですね」と殊勲の勝利をあげたミツバをべた褒め。返し馬から気合が入っていたため、和田騎手の想像したどおりに運べたといい、「仕上がりが抜群によかったです」と陣営の手腕をたたえ、「(今年は)幸先の良いスタートを切れました。次は違う競馬場かもしれませんが、頑張りたいです」と次を見据えていた。
ミツバは松山弘平騎手とともにマーキュリーC(G3)を連覇するなど、ダート中距離重賞の常連として活躍。だが、昨年の白山大賞典(G3)で単勝1.8倍に支持されていたにもかかわらず、2周目向こう正面で後退しまさかの殿負け。続くチャンピオンズCも8着と振るわずに終わっていた。
「そこで陣営は気分転換を図ろうと考えたのか、コンビの解消を決断。前走の名古屋グランプリ(G2)では、福永祐一騎手を鞍上に起用して2着。復活を予見させる走りを見せました。
そして今回の優勝につながるわけですが、実は前走後に陣営は放牧に出そうと考えていたそうです。しかし、福永騎手から『状態が良いので川崎記念を使って欲しい』と提案されたため、出走を決断したと管理する加用調教師はレース後に語っていました。今後、ミツバは放牧に出されるそうですが、戻ってきてからどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみですね」(競馬誌ライター)
福永騎手の”的確”なアドバイスがG1初制覇の後押しになったのだろう。だが、その福永騎手が騎乗したケイティブレイブは2着。単勝1.2倍と圧倒的な支持を受けたものの、ミツバに2馬身半差をつけられての完敗を喫している。