小倉競馬場の新馬戦が「テイエムだらけ」! 実況困らせるレースが出来上がる理由は?
7月31日、小倉競馬場では5Rに新馬戦が行われたのだが……。
勝利したのは1番人気のテイエムヒッタマゲ。先手を取りそのまま逃げ切る強い内容だった。鞍上の田中健騎手はこれで通算100勝とうれしい勝利となったのだが……。
このレース、ネット上ではとにかく「テイエムテイエムうるさい」という声が多かった。そりゃあ勝ったのがテイエムヒッタマゲなのだから連呼もするだろうというものだが、そうではなかった。
実はこのレース、「テイエム」の冠名がついた競走馬が全部で6頭も出走していた。
テイエムヒッタマゲ
テイエムミナンカゼ
テイエムハシッド
テイエムタネガシマ
テイエムチューハイ
テイエムキュウドン
書くのも億劫である。
なぜレースが「テイエム」馬ばかりになったかといえば、このレースが「九州産馬限定」の新馬戦だからだ。北海道に比べて生産規模が小さいことから、それを奨励する形でこのようなレースが用意されている。その中でも、テイエムオペラオーなど名馬を所有した実績もある馬主の竹園正繼氏が経営するテイエム牧場がその代表格。というわけで、九州産馬限定レースになると「テイエム」の馬の割合が一気に高くなるというわけだ。
縮小傾向にあるとされる九州の馬産ではあるが、北海道で種付けをして九州に持ち帰り出産するという「持ち込み」の九州産馬も増えたことなどの影響で、レベルは上昇傾向にあるようだ。テイエムヒッタマゲの今後の活躍にも期待である。