パチンコ「最大3000発ループ」RUSHの内部仕様に驚愕…圧倒的な仕組みで爆裂マシンを構築!!

　P機が誇る鬼出玉マシン『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』のシステムについて説明してきたその続き。前回は初当りで3000発を獲得できながらもループ性を組み込めた仕組みまで紐解いた。今回は右打ちモードの全貌に迫る。

甘デジ「確変なし・即転落」など変則スペックで登場

　さて、初当りで3000発を取るために普通図柄を用いた抽選方法について触れたが、1500発当りをすばやく展開できるためにその普通図柄の確率を1/1としたところまでで終わった。

　このような普電搭載機種にはショート開放とロング開放の2つの状態の振り分けを設けることで実質的な大当り確率を変化させることができるのだが、開放状態の割合は大当りしたときにしか変えることができない。

『緋弾のアリア～緋弾覚醒～』でいえば、一度「強襲任務リロード」に入ると低い割合の状態で大当りしないかぎり当然ながら「強襲任務」には昇格しない。つまり、本機の場合、2度目の1500発でショート開放状態にしないと一生3000発がループすることになってしまうのである。

■秀逸な仕組みで3000発を実現

　こうして3000発後は普電がショート開放ではないとならない状況になってしまった。どうやって右打ちで大当りを抽選するのか。特図2である。盤面下の中央寄りにある丸呑みポケットで特図2を変動させ、大当り抽選を行っている。

　しかし、ここでもまた問題が。1種2種混合機は確変機能を搭載できない。つまり、右打ち中でも大当り確率は通常時と同じ1/319.67。そうそう当たらないし、電チューもないので出玉が減る一方。

　この危機的状況を救ってくれるのが突発時短となる。特図2抽選中は同時に約1/150で突発時短が抽選され、当選すると初当り1500発後の状態、普通図柄が1/1で当り、ロング開放によって特電作動口に入賞し、大当り（1500発）が発生するのである。

　ちなみに、突発時短当選時はもうひとつ、初当り3000発後の状態、144回の「鬼がかりRUSH」突入になるフラグが存在。これが大当りを経由せずに144回リスタートする「突然確変」的なフラグの正体となる。

　一方、特図2は3000発or2ラウンドの大当りがあり、これを突発時短のものと合わせると3000発・1500発・300発・0発リスタートという右打ち中のラウンド構成が出来上がるわけであり、特図2確率と突発時短確率の合算が1/99.9となるわけである。

　圧倒的な出玉性能を有する爆裂マシンはこのような複雑なロジックによって成立している。しかし、遊技者は右打ちをするだけ。難解な数学的問題を簡潔な数式で解くような感動がそこにある。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】
■パチンコ「GODインGOD」を彷彿させる激アツ展開！ レジェンド連打の猛爆が炸裂!!
■パチスロ「リバイバル」がテーマの「激甘」マシン…重要攻略要素がついに判明!!
■甘デジ新台「電サポ残保留」が超激アツのゲーム性を継承!!