【秋華賞(G1)展望】「未完の大器」ファンディーナVS「マイル王」アエロリットVS「武豊」リスグラシューVS「和田竜二」ラビットランの4強が激突!

アエロリット(競馬つらつらより)

 15日に京都競馬場で、牝馬クラシックの最終章となる第22回秋華賞(G1)が開催される。昨年はオークス馬のシンハライトが直前で故障により引退。主役不在の一戦となったが、混戦を制したヴィブロスは今春のドバイターフ(G1)で世界を制し、早くも女王の貫禄を身に付けつつあるようだ。

 今年もオークス馬のソウルスターリングが天皇賞・秋(G1)での古馬挑戦を表明したため、主役不在でのラスト一冠となる。だが、そこに集ったライバルたちは、国際G1馬を生み出した昨年に勝るとも劣らないハイレベルなメンバーとなった。

 中でも、今春のNHKマイルC(G1)で牡馬を蹴散らしたアエロリット(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、すでに古馬牝馬を含めても指折りの存在になりつつある。

 デビュー戦こそ勝利したものの、春の桜花賞(G1)までは5戦1勝と勝ち切れない存在だったアエロリット。しかし、陣営は5着に敗れた桜花賞から、オークスには進まずにNHKマイルC挑戦を選択。これが吉と出た。

 好スタートを決めたアエロリットは2番手で流れに乗ると、最後の直線で粘るボンセルヴィーソを交わしてゴール。リエノテソーロの猛追を凌いで、3歳マイル王に輝いた。だが、この馬が本格的な強さを見せたのは、むしろ前走のクイーンS(G3)だ。

 アエロリットにとって初の古馬との戦いは、今春のヴィクトリアマイル(G1)を勝ったアドマイヤリードや今年になって重賞を2勝していたマキシマムドパリなど、豪華メンバーの中で行われた。初のマイル以上の距離ということもあって、どういった走りをするのか注目されたが、果敢にハナに立ちレースを支配すると、そのまま後続を完封。2着に2馬身半差をつけ、あっさりと逃げ切ってしまった。

 この一戦を受け、アエロリットの評価は急上昇。主戦の横山典弘騎手の手綱さばきも絶妙で初の2000m挑戦となるが、女王筆頭候補の座は譲れない存在だろう。

 対するは、この世代で最も大きな期待が掛かっていると述べても過言ではない「未完の大器」ファンディーナ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

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