JRA「フライング疑惑」レース成立に騒然!? 1番人気馬がスタート直前にゲートを飛び出したようにも見えるが……

 先週2日に京都競馬場で行われたシルクロードS(G3)は3番人気のアウィルアウェイが勝利したものの、2着に6番人気のエイティーンガール、3着に8番人気ナランフレグが入線し、三連単が10万馬券となる波乱の決着に終わった。

 その“立役者”となってしまったのが、1番人気に支持されながらも、18着に敗れたレッドアンシェル(牡6歳、栗東・庄野靖志厩舎)だ。

「追い出してみると、どこか異変があるように感じたので、途中で追うことをやめました……」

 1番人気の大差しんがり負けという、ジョッキングな敗戦。鞍上のS.フォーリー騎手はレース中に「異変」があったことを訴えている。本馬が所属する東京ホースレーシングの公式ホームページによると、幸いレース直後の獣医師の診察では異常は確認されなかったようだ。痛めたとされる右前脚については、5日にもエコー検査が行われる予定だ。

 レースでは1枠1番という難しい枠から、絶好のスタートを決めたレッドアンシェル。だが、どうやらあまりにも「絶好」過ぎたようだ……。

「レース後、フォーリー騎手が『ゲートが開く前に馬が(前扉を)押し上げるようなスタートになりました』と話している通り、レッドアンシェルが勝手に、ゲートが開く直前に飛び出そうとしたようですね。

本来、ゲートに入った馬が前扉を潜り抜けるなどして先に発馬してしまった場合、スタートがやり直しになるんですが……」(競馬記者)

 レースをVTRで振り返っても、レッドアンシェルのスタートは非常に際どいタイミングといえる。

 だが、レース後にはネット上のファンからも「スタート変じゃなかった?」「馬が先に出たように見えた」など、本馬の“フライング疑惑”を示唆するコメントがチラホラ……。レース中継画面の最も手前となる1枠1番からのスタートだったことで、余計に目立ってしまったようだ。

 ほんのわずかなスタートダッシュとはいえ、コンマ数秒を争う競馬の世界。レッドアンシェルは結果的に最下位に大敗したが、あれでもし馬券に絡んでいれば、もっと大きな議論になっていたのは間違いないだろう。

 しかし、前出の記者も「今回のケースはあくまで馬が自発的に発馬したもの。狙ってできることではない」と断言。フォーリー騎手が「その時(発馬の際)に、どこかを痛めたように感じました」と振り返っている通り、危険度は述べるまでもない。今回が幻の“フライング疑惑”となりそうだ。

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