JRA “大魔神”佐々木主浩オーナー初参戦!日本ダービー(G1)「信頼関係」友道厩舎がヴァルコスで一発狙う!

ヴァルコス JBISサーチより

 今週31日に日本ダービー(G1)が東京競馬場で行なわれるが、 そこへ“大魔神”佐々木主浩オーナーは、青葉賞(G2)2着馬ヴァルコス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)を出走させてくる。

 意外なことに、これが佐々木オーナーにとって初のダービー参戦となる。念願叶った愛馬のダービー出走に、喜びもひとしおだろう。

 出走させるだけでも難しい日本ダービーだが、どのオーナーであっても心情としては、結果も期待してしまうのは当然のことかもしれない。これが「友道厩舎が管理している馬」とあっては、なおさら一発を期待せずにはいられないだろう。

 友道調教師は、今年20年目のベテラン調教師で、2016年にマカヒキ、2018年にはワグネリアンと、ダービーを2勝しており、毎年のように管理馬をクラシックレースに送り込んでいる腕利きの調教師である。

 佐々木オーナーは、これまで友道厩舎に預けた馬でG1・5勝を挙げており、友道調教師を心から信頼しているようだ。

「元メジャーリーガーの佐々木オーナーは、『現場のことは、現場の人間が分かっている』という理解者なので、預けた馬のことに関しても細かく注文することはなく、現場に任せているそうです」(競馬記者)

 2015年、春に活躍できなかったシュヴァルグランを菊花賞に出したかった佐々木オーナーだったが、友道調教師はこれを止めて、じっくりと馬を育てていった。少し時間が掛かったが、古馬になってジャパンカップ(G1)を制覇するまでに成長した。

 2016年は、秋華賞(G1)を勝ったヴィブロスを佐々木オーナーはジャパンカップを使おうとしたが、友道調教師はこれも止めて、年内を放牧に充てた。そして翌年の春、ドバイターフ(G1)を優勝している。

「オーナーの意向を止めて、自分の意見を通す友道調教師と、それに従う佐々木オーナーは、深い信頼関係がなければ成り立たないでしょう。そして、それは友道調教師がしっかりと結果を出しているからでしょうね。

また、友道調教師は、自分の意見を言うだけでなく、佐々木オーナーの意見もしっかりと聞いています。現に、ヴィブロスのドバイ出走を進言したのは佐々木オーナーからで、友道調教師は放牧されていたヴィブロスの馬体をチェックして、ドバイへ向かうことにGOサインを出しました」(同)

 この信頼関係に基づく2人のやりとりからヴァルコスも「可能性がなければダービーに出走させない」ということも推察できるだろう。

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