元JRA藤田伸二氏が福永祐一の“ダービー好騎乗”にダメ出し!? 裏目になった「何やってんのアイツ」、シャフリヤールを軽視してしまった理由とは

 令和のダービー男が誕生だ――。

 30日、東京競馬場で行われた第88回日本ダービー(G1)は、福永祐一騎手騎乗のシャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が最後の直線で馬群を割って鋭く伸び、1番人気エフフォーリアをハナ差交わし、1着でゴールした。

 福永騎手は、2018年ワグネリアン、20年コントレイルに次ぐ3度目のダービー制覇。レース後、福永騎手は「決してスムーズな騎乗ではありませんでしたが、馬の力に助けられた勝利だと思います」と謙遜したが、これまでダービーで培った経験値を生かす勝利だったといえるだろう。

 そんな福永騎手に賛辞を送りつつも、嘆き節を連発した人物がいる。元JRA騎手の藤田伸二氏だ。

 先週のオークス(G1)に続き、自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行った藤田氏。レース直前には、エフフォーリアとサトノレイナスの2頭を軸に、印をつけた8頭への馬単フォーメーションという買い目を披露。“2強”のアタマは堅いという読みだったのだが……。

 結果はご存じの通りエフフォーリアが2着、サトノレイナスは5着で藤田氏は的中ならず。しかも勝ったシャフリヤールには印を回しておらず、レース直後から福永騎手への嘆き節が炸裂した。

「なんだよ、祐一、買わなかったら来る」、「なんでお前、先週こういうこと(騎乗)しなかったんだよ、先週ちゃんとしてって」……。

「実は、藤田氏は先週のオークスで福永騎手が騎乗したファインルージュに『◎』を打っていました。しかし、最後の直線で外に持ち出し、行き場をなくすという不可解な騎乗を見せ、11着に惨敗。藤田氏は、前が詰まったシーンで『何やってんのアイツ』という捨て台詞を吐き捨てるなど、福永騎手の騎乗にダメ出しを連発していました」(競馬誌ライター)

 そんな経緯もあってダービーの発走直前には、視聴者から届いた「福永から買いましたよ」というメッセージに反応。「先週のオークス見たら買えんわ」とシャフリヤールを軽視した理由も明かしていた。

「競馬ファンなら何度も経験する『競馬あるある』ですね。買うと来ないのに、買わないと来る……。2週続けて福永騎手に振り回された形の藤田氏が嘆きたくなる気持ちもよくわかります(苦笑)」(同)

 6月6日には、6週連続G1のフィナーレとなる安田記念(G1)が行われる。福永騎手は上位人気が予想されるインディチャンプに騎乗予定だが、藤田氏はどのような評価を下すのかにも注目したい。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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