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武豊&ライトクオンタム、桜花賞「直行」に蘇る5年前の明暗。アーモンドアイが全国区になり、ラッキーライラックの無敗街道が終わった日

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武豊&ライトクオンタム、桜花賞「直行」に蘇る5年前の明暗。アーモンドアイが全国区になり、ラッキーライラックの無敗街道が終わった日の画像1
武豊騎手

 1月のシンザン記念(G3)を勝ち、牝馬クラシックの有力候補となったライトクオンタム(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎)が4月の桜花賞(G1)へ直行することがわかった。『武豊TV!II』(フジテレビONE TWO NEXT)で主戦の武豊騎手が明かしている。

 先月8日のシンザン記念で牡馬を相手に2番人気に推されたライトクオンタムは、最後の直線で外から豪快に突き抜けてデビュー2連勝。武豊騎手から「まだ2戦目でこのパフォーマンス。今後が楽しみです」と大きな期待を掛けられている逸材だ。

 また、翌日に牝馬限定重賞となるフェアリーS(G3)が開催される関係もあって、牝馬がこのレースを勝つのは稀だが、過去にはアーモンドアイやジェンティルドンナといった牝馬三冠馬の名も。武豊騎手とのコンビでもシーキングザパールやフサイチエアデールといった名牝が出世の足掛かりにしているだけに、ライトクオンタムにかかる周囲の期待が大きくなって当然だろう。

『武豊TV!II』内では「距離は延びても大丈夫」とシンザン記念と同距離の桜花賞だけでなく、2400mのオークス(G1)を意識した発言が飛び出すなど、改めてライトクオンタムに期待を寄せていた武豊騎手。自身初の牝馬三冠、そしてJRA初の牡馬・牝馬W三冠達成ジョッキーへ、野望は小さくはないはずだ。

武豊&ライトクオンタム、桜花賞「直行」に蘇る5年前の明暗。アーモンドアイが全国区になり、ラッキーライラックの無敗街道が終わった日の画像2
リバティアイランド 撮影:Ruriko.I

 そんな武豊騎手とライトクオンタムにとって最大の強敵になるのが、川田将雅騎手とリバティアイランドのコンビだろう。

 昨年の阪神ジュベナイルF(G1)で1番人気に応えたリバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)と、史上4人目となる騎手大賞を獲得した川田騎手。すでに桜花賞への直行が発表されており、牝馬クラシック開幕戦の主役は間違いなくこの“最強コンビ”になりそうだ。

桜花賞(G1)「直行」に蘇る5年前の明暗

「あくまで現段階ですが、桜花賞はリバティアイランドとライトクオンタムの一騎打ちムードになっています。下馬評ではやはりリバティアイランドに分があるようですが、もしこの2歳女王が1番人気で、ライトクオンタムが2番人気なら2018年を思い出しますね」(競馬記者)

 2018年の桜花賞を一言で表すなら、アーモンドアイという歴史的名牝が「全国区になった日」といえるかもしれない。史上最多となるG1・9勝(海外1勝)を挙げるなど、史上最強牝馬との呼び声も高い本馬だが、キャリア15戦で唯一1番人気を譲ったのがこのレースだった。

 当時2番人気だったアーモンドアイは、今年のライトクオンタムと同じようにシンザン記念で牡馬に勝利して重賞初制覇を飾ったばかりだった。

 その一方、単勝1.8倍の1番人気に推されたのが4戦4勝の2歳女王ラッキーライラック。戦前には、それこそ「三冠候補」と期待されていたが、同世代にアーモンドアイがいたことは、不幸としか言いようがないだろう。

 ラッキーライラックは桜花賞で1馬身3/4差という完敗が堪えてしまったのか、その後これでまでの無敗街道が嘘のように連敗……。その後、さらにG1・3勝を上積みすることになる名牝だが、復活を果たしたのは翌年のエリザベス女王杯(G1)だった。

 2頭の名牝にとっての分水嶺となった2018年の桜花賞から5年。再び、2歳女王とシンザン記念の覇者が桜花賞で人気を二分するかもしれない。ちなみに2012年にジェンティルドンナが勝って以降、牝馬がシンザン記念の勝ち馬になった年は必ず牝馬三冠馬が誕生している。

 果たして今年、開幕戦を制して三冠ロードへ踏み出すのはどちらか。それとも――。

GJ 編集部

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