JRA「好走の番」ペルシアンナイトの圧倒的パターン……大阪杯(G1)昨年2着も今年は「よりいい」?
31日、阪神競馬場でG1馬8頭が集結する大阪杯(G1、芝2000メートル)が開催される。昨年2着だったのがペルシアンナイト(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)。今年は優勝できるのだろうか。
昨年は前哨戦を使わずにいきなりG1レースに出走する異例のローテーションが話題になった。その代表がアーモンドアイ。例えば1月のシンザン記念(G3)から4月の桜花賞(G1)に直行した。この大阪杯でも6カ月半の休み明けとなる日本ダービー馬ワグネリアンを筆頭に、有馬記念馬ブラストワンピースやジャパンC(G1)で2着に好走したキセキなどが今年の初戦となる。
しかし、ステップレースを叩いてこそ目標の本番レースで能力を発揮できる馬もいる。それがペルシアンナイト。3歳時、春のクラシックで好走した後は、ほぼ秋3戦、春3戦のローテーションが組まれている。そして、ステップレースで凡走、第1目標のG1レースで好走、第2目標のG1レースで凡走というのがパターン。
昨春は中山記念(G2、芝1800メートル)で凡走(5着)、大阪杯で2着に好走、安田記念(G1、芝1600メートル)で凡走。昨秋は富士S(G3、芝1600メートル)で凡走(5着)、マイルCS(G1、芝1600メートル)で2着に好走、香港マイル(G1、芝1600メートル)で凡走。見事にパターンを踏襲してくれた。
今年はステップレースに金鯱賞(G2、芝2000メートル)を選択、4着と凡走。パターン通りならば第1目標であるこの大阪杯で好走するはず。東スポのYouTube動画で池江泰寿調教師は「前哨戦はいつも5着だったのに今回は4着。これはすごい。本番レースでこれまでよりいい結果を出せるのではないか」と冗談混じりに語っていた。今年は2着ではなく優勝を目指すという意味だ。
3歳秋にマイルCSでG1初制覇を達成したが、2つ目のG1制覇に手が届いていない。しかし、G1レースで3度の2着がある。3歳時の皐月賞(G1、芝2000メートル)と昨年の大阪杯、マイルCSだ。G1馬8頭が揃ったとはいえ、G1レースで4度の連体実績があるのはこの馬だけ。格上的存在とも言える。