JRA大阪杯(G1)アルアイン北村友一「神騎乗」でG1初制覇! 大接戦なのに「ノーステッキ」動かない”勇気”が結んだ会心の騎乗
14年目の悲願がついに届いた。
31日に阪神競馬場で行われた大阪杯(G1)は、G1馬8頭が顔を揃える超豪華メンバーとなったが、勝ったのは一昨年の皐月賞馬アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だった。鞍上の北村友一騎手は、デビュー14年目で嬉しいG1初制覇となった。
「本当によかったなあ……としか、今は何も思い浮かばないです」
14頭立ての芝2000mで行われたレース。戦前ではキセキがハナを切ると思われたが、スタートを決めたエポカドーロが先手を主張。キセキは2番手からの競馬となった。一方のアルアインは北村騎手が「行きっぷりも凄く良かった」と振り返った通り、4番手の好位をキープ。3番の好枠を活かし、内々で脚を溜めることができた。
「枠が良かったし、展開も読みやすかったので理想的な形。あとは馬の気分を害さないようにということだけ考えて乗りました」
1000m通過は61.3秒のスロー。良馬場発表だったが、前日の雨の影響を含んだ馬場だった。
「行きっぷりも凄く良かったですし、4コーナーに向くまでじっとして、追ってからもしっかり反応してくれた」
最後の直線を迎え、各馬が馬場の良い外へ持ち出す中、北村騎手は思い切って内を突いた。エポカドーロをかわし、キセキと並ぶようにして先頭に躍り出るアルアイン。そこへ内からワグネリアンが強襲。さらに後続が迫ってきたところがゴールだった。