武豊「令和初の日本ダービー(G1)」出走危うし? ワールドプレミア「春全休」でクラシックに暗雲
若葉S2着で次走に青葉賞(G2)を予定していたワールドプレミア(牡3 栗東・友道康夫厩舎)が、ソエのため出走を見送りすることがわかった。春は全休、友道調教師は「休ませて菊花賞を目指したい」と発言したようだ。
2012年の日本ダービー1番人気ワールドエース(4着)の全弟として、デビューから期待をかけられていたワールドプレミア。昨年10月の新馬戦を差し切り勝ちすると、京都2歳Sを3着、つばき賞1着、若葉S2着と順調にキャリアを重ねていた。
エンジンのかかりが遅く、若葉Sでは前を行くヴェロックスを捉えることができなかったが、青葉賞の舞台である東京2400m、長い直線ならその脚質が活きるのでは、と期待されていた。それだけにこの回避は非常に残念だ。
ただ、今回の回避に一番落胆しているのは、主戦の武豊騎手に違いない。
「武豊騎手はデビューからワールドプレミアの全戦に騎乗しています。若葉S2着によって皐月賞の優先出走権を得ましたが、武豊騎手がスプリングS2着のファンタジストで皐月賞に挑むとなって、ワールドプレミアは青葉賞に。
ここを突破して日本ダービーへ、という青写真だったのですが……。ファンタジストは距離の関係から皐月賞後はNHKマイルCに向かうことが濃厚ですので、現状武豊騎手の日本ダービーに向けた有力馬がいないことになります」(競馬誌ライター)
新元号「令和」最初の日本ダービーに武豊騎手がいないとなれば、何とも寂しい話ではある。現状クラシックのお手馬候補としては共同通信杯で騎乗したクラージュゲリエもいるが、能力的には一枚落ちる扱いだ。