JRA皐月賞(G1)「ドイツコンビ」ラストドラフトがシュタルケで躍動か。前走「度外視当然」の理由
14日に中山競馬場で開催される皐月賞(G1)。多くの素質馬がしのぎを削ることになるが、ここでの巻き返しが期待されるのが、ラストドラフト(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。
ラストドラフトは昨年11月の新馬戦(芝1800メートル)を勝つと、今年の1月に行われた京成杯(G3、芝2000メートル)で優勝。2戦で重賞勝ち馬となった。
続いて向かった弥生賞(G2、2000メートル)を勝てば、ホープフルS(G1)の覇者サートゥルナーリアらとともに今春のクラシックの有力候補として考えられていた。ところが、雨が降り、重馬場で行われた一戦でラストドラフトは果敢にハナを奪うも、4角から手応えがあやしくなり、最後の直線で失速。後続に次々に交わされて7着と惨敗した。
レース後、田辺裕信騎手は「道中、終始プレッシャーをかけられてた感じはありました」と語り、さらに「馬場に戸惑いがあったのかもしれません。良い感じだなと思って進めてたので、こんなに止まるとは思いませんでした……」とレースを振り返っていた。
「前走は騎乗予定だったC.ルメール騎手が前日に落馬したため、急遽、田辺騎手に乗り替わり。そのうえ、悪天候で重馬場の中で行われるなど、ラストドラフトからすれば条件が悪すぎましたよ。
メンバーが違うため一概に比較はできませんが、ラストドラフトは京成杯ではホープフルSのサートゥルナーリアを0.4秒も上回る時計で勝っています。前走が実力だとはとても思えませんので、度外視してもいいのでは?」(競馬誌ライター)