「50年に1人の逸材」現る! 世界が注目・アメリカの「天才少女」にドゥラメンテもかすむ?
先日11日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表した「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で、日本のドゥラメンテ(牡4歳 美浦・堀厩舎)が121ポンドで世界一の評価を受けている。
これは一昨年のアメリカ2冠馬で、昨年のドバイワールドカップ(G1)2着馬カリフォルニアクロームと、昨年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1)の勝ち馬ポストポンドと並んでの世界1位タイであり、非常に価値のあるもの。26日のドバイシーマクラシック(G1)での世界制覇にも期待が膨らむばかりだ。
しかし、世界競馬に精通した関係者に話を聞くと「実質的な世界NO.1は他にいる」と皆が口をそろえているのだ。
実は今、アメリカの競馬界で「半世紀に1頭の逸材」と評判の馬がいる。
半世紀と言えば50年だが、日本競馬で50年前といえばシンザンが日本競馬史上初の三冠馬になったのが1964年。つまり今、日本競馬で「半世紀に1頭の逸材」といえばディープインパクトか、はたまたシンボリルドルフか。オグリキャップやサイレンススズカの名を挙げる人がいてもおかしくない。
言い換えれば「日本競馬史上の最強馬を1頭選べ」というレベルの馬だということだ。
今、アメリカ競馬界の話題の中心にいる”天才少女”の名はソングバード。まだ3歳牝馬に過ぎない彼女が、どれくらい優れた評価を受けているのかは、先日の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」の評価120ポンドを見れば一目瞭然。つまりは、ドゥラメンテらと僅か1ポンド差の世界4位タイということだ。
まだクラシックさえ始まっていない春の3歳牝馬の120ポンドというのは、世界競馬の歴史的に見ても類を見ない評価の高さだと思われる。ドゥラメンテらが弱いのではない。ソングバードの評価が「異常」なのだ。
それもそのはず、昨年7月のデビューから6戦6勝は当然として、2着馬につけた着差は30馬身以上。つまり1競走あたり、平均5馬身以上の差をつけて楽勝し続けているということだ。
さらに昨年のエクリプス賞2歳牝馬チャンピオン(最優秀2歳牝馬)を決定的にしたBCジュベナイルF(G1)では、同世代の2歳牡馬NO.1決定戦のBCジュベナイル(G1)を1秒上回るタイムで圧勝。2着には、やはり5馬身以上の差をつけている。
気になるソングバードの進路だが、アメリカの競馬ファンの多くはケンタッキーダービー(G1)を始めとした「牡馬クラシック」へ進むことを希望しているようだ。