世界最強ダート馬のカリフォルニアクロームが今年度の引退撤回か 「現役強行」の理由は来年新設「ドリームレース」の超高額賞金
賞金総額13億円、1着賞金も7、8億円に上るという規格外のペガサスWCだが、その賞金をレースに参加する各陣営が負担し合うというシステムに賛否両論があった。出走頭数は12頭で、出走するだけで100万ドル(約1億1000万円)の負担が発生するのだから、それも当然だ。
しかし、大方のメディアの予想に反して、ペガサスWCの出走権はレース開催発表から1カ月足らずで12枠すべてが完売。そして、その出走権を購入した陣営の中にカリフォルニアクロームを所有する馬主グループ(Steven Coburn and Perry Martin California Chrome, Llc)の関係者の名があったというのだ。
「例え、出走するために約1億円の負担が発生しようとも、レースにさえ勝てば7億円以上が転がり込むからOK」こんなことは、カリフォルニアクロームの陣営だからこそいえるのかもしれないが、いずれにせよアメリカで生まれる「ドリームレース」に世界王者が反応したということになる。
なお、第1回の『ペガサスWC』は来年の1月28日にガルフストリームパーク競馬場で行なわれる。レースにはカリフォルニアクロームの他、今年のケンタッキーダービー馬ナイキストの陣営や、世界的な馬主グループ・クールモアなどが参加に意欲を見せており、カリフォルニアクロームは明け6歳となるが、それまで「世界王者」でいられるだろうか。