【京都新聞杯(G2)展望】JRA令和初重賞は武豊? 「ダービー最終便」大混戦を断つのは皐月賞下位組か
5月4日、ダービー最終便とも言われる京都新聞杯(G2、芝2200メートル)が開催される。5月26日の日本ダービー(G1、芝2400メートル)に出走できるのはどの馬なのか。レースを展望する。
皐月賞(G1、芝2000メートル)で6着だったのがタガノディアマンテ(牡3歳、鮫島一歩厩舎)。鮫島調教師が「もう1頭抜いていれば…」と嘆いたように、皐月賞で5着になっていれば日本ダービーの出走権が得られた。きさらぎ賞(G3、芝1800メートル)の2着があるので、ここは最低限2着を確保して賞金を上積みしたい。京都の外回りはきさらぎ賞で経験しているので不安はない。
京都2歳S(G3、芝2000メートル)で2着の実績があるブレイキングドーン(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)も賞金の上積みが必要。皐月賞は11着だったが、弥生賞(G2、芝2000メートル)は3着に好走している。ただし、皐月賞後に福永祐一騎手は「進んでいかなかった。何とも言えない。わからない」とコメント。道悪だった弥生賞の疲れが残っている可能性もある。中間の調整に注意を払うべきだ。
重賞実績のある皐月賞組よりフレッシュな勢いがある馬の台頭も十分想定される。ヒーリングマインド(牡3歳、栗東・松田国英厩舎)は未勝利(芝2200メートル)、アザレア賞(500万下、芝2400メートル)を連勝して、ここに臨む。アザレア賞では最後方から追い込んで素質馬プランドラーとの叩き合いをものにした。距離を伸ばして連勝してきただけに恐い。近親には2016年の皐月賞馬ディーマジェスティがいる。
ロジャーバローズ(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)も近親にジェンティルドンナがいる良血。福寿草特別(500万下、芝2000メートル)で2勝目を上げると、スプリングS(G2、芝1800メートル)では2番人気に支持されたが7着に敗退。川田将雅騎手は「パドックからゲートに入るまで、ずっと競馬に向かえる精神状態ではなかった」とコメント。気性面の課題をクリアできれば好走可能だ。