武豊ディアドラ「英G1挑戦」ポスト・エネイブルら世界の強豪が集う一戦で復活も?
28日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世C(G1)で、6着に終わったディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)。次走に英国・プリンスオブウェールズS(6月19日、G1、芝1990メートル)を予定しているが、その鞍上を前走に引き続き武豊騎手が務めると「サンスポ」が報じた。
ドバイターフ(G1)4着後、QE2世Cへ転戦となったディアドラ。レースでは最後の直線で外に出され、末脚に懸けるも届かずに6着。レース後、武豊騎手は「パドックから返し馬は凄くいい雰囲気」だったものの「スタートがあまり速くなくて…。それと3コーナーすぎにペースが上がったところで追走しないといけなくなった」とレースを振り返っていた。
「次走が今年海外3戦目となるディアドラは、帰国することなく香港から英国のニューマーケットへ向かう予定です。管理する橋田調教師は前走後、『ここ2走は走ってない。レース後もすぐ息が入っちゃう』と『日刊スポーツ』の取材で明かしていました。ディアドラは不調のようですが『ニューマーケットでは、いろいろなところで調教もできる。それで走る気になってくれれば』と環境が変化することで、やる気を出してくれることを期待しているみたいです。
Kジョージ6世&QES(G1)を勝ったハービンジャー産駒のディアドラは、重馬場で行われた一昨年の秋華賞(G1)を優勝したようにタフな馬場も苦にしないタイプ。また今年の中山記念(G2)で6着に終わった後、騎乗したC.ルメール騎手は『この速い馬場では持ち味の瞬発力を使えなかった』と話し、『もう少し軟らかい馬場の方がいい』と振り返っていました。今年はまだ海外で明確な結果を出せていませんが、陣営は日本の馬場よりも海外の重い馬場のほうが向いていると判断しているのでしょう」(競馬記者)
そのディアドラが出走予定のプリンスオブウェールズSは、2015年にスピルバーグ、そして翌年にエイシンヒカリが出走。ともに6着に終わっている。ディアドラにはこの2頭を上回る成績が期待されている。